次の日は、曇り空でうすら寒かった。

朝の海を見に散歩するのが、オレと明日見の日課になっていた。


「今日は、ちょっと涼しいね。コーヒー売れると思うから仕事しようかな。」

「そうか。」

明日見は、母親の事を考えて眠れなかったのだろう。少し、目が赤かった。

泣いてはいないだろか?
明日見の代わりに空が泣いてくれたらと、空を仰いだ。