その日の夜、明日見は初めてオレの家に泊まった。

「独りになりたくない。」と言ったからだ。

「光ちゃん、血の繋がりって、強いと思う?」

明日見は、オレに背中を向け、布団にまるまった姿で聞いてきた。

「必ずしも強いとは思わないな。オレと明日見は、血の繋がりはないけど、強い絆で結ばれていると思うよ。」

明日見は、オレの方を向き、手を差し出した。その手をギュッと握ると

「お休み。」

明日見は、目を閉じた。