次の日も明日見の実家へと向かった。
朝晩はだいぶ涼しくなってはきたが、少しでも動くと汗が吹き出すようだった。
まず、明日見の祖母の部屋から見ていく事になった。祖母が亡くなってから、明日見は家を出た為、物には一切手をつけてないという。
押し入れを開けると、少しカビ臭かった。
段ボールに“今日子”と書かれていた。明日見の母親の名前に違いない。
オレは段ボールを押し入れから出した。明日見は固唾を飲んで見守っている。
「今日子って、名前なんだ。」と呟いた。
段ボールを開けると、アルバムが入っていた。表紙をめくってみると、赤ん坊の写真が貼ってあった。
ページをめくる毎に、赤ん坊から幼児期、小学生時代と段々と“今日子”は成長していく。最後のページには、成人式の写真だった。オレは息を飲んだ。“今日子”は“明日見”にそっくりだった。
明日見も同じ思いだったようだ。
「そっくりだね。血って、すごいね。」
朝晩はだいぶ涼しくなってはきたが、少しでも動くと汗が吹き出すようだった。
まず、明日見の祖母の部屋から見ていく事になった。祖母が亡くなってから、明日見は家を出た為、物には一切手をつけてないという。
押し入れを開けると、少しカビ臭かった。
段ボールに“今日子”と書かれていた。明日見の母親の名前に違いない。
オレは段ボールを押し入れから出した。明日見は固唾を飲んで見守っている。
「今日子って、名前なんだ。」と呟いた。
段ボールを開けると、アルバムが入っていた。表紙をめくってみると、赤ん坊の写真が貼ってあった。
ページをめくる毎に、赤ん坊から幼児期、小学生時代と段々と“今日子”は成長していく。最後のページには、成人式の写真だった。オレは息を飲んだ。“今日子”は“明日見”にそっくりだった。
明日見も同じ思いだったようだ。
「そっくりだね。血って、すごいね。」