1時間ぐらいして泣き止んだ詩歌
「…なぁ詩歌…なんであんなこと言ったんだ…??」
落ちつきを取り戻しなるべく詩歌を怖がらせないようにたずねる
「あのね,私の友達の佳奈(カナ)ちゃんがこうしたら拓矢クンが喜んでくれるよって教えてくれたの!」
「………」
返す言葉がない
まぁ,確かにあの言葉は嬉しかったし俺の理性をとばすには十分だったけど
詩歌の友達はなんてことをおしえてんだよ…
思わず顔を両手でおおいうなだれる
「…拓矢クンごめんね…いきなり泣いちゃって……あんなことされると思わなくて……」
そう言いながら下をむく詩歌
詩歌のせいじゃないのに…
「いや,俺のほうが悪いから…冷静に考えれば詩歌がそんなこと言うわけないよな…」
そういって詩歌の頭をなでる
まぁ,詩歌の友達のせいでさんざんなバレンタインだったけど…
詩歌と2人きりなのも久しぶりだしちょっとよかったかな