「はぁー」


何かかわるかと思って
休みの日に昔よくきた街にきてみたけれど、出るのは溜め息ばかり

テーブルの上には氷が溶けてしまったアイスティーがのっている


「帰ろうかな」


そう思いながらふっともう一度窓の外をみた


「えっ?」

窓の外に懐かしい顔をみた気がした

そう思った時にはもう駆け出していた


そうしなければいけないと思ったのだ


だって

なぜかその人は

モノクロの世界の中で


色鮮やかにみえたから