「どうゆうこと?」

あたしの涙は
いつのまにか止まっていた

「益山には口止めされてたけど
明花が不安になってるの
あたし、見てられないから」

あたしは、早く
益の居場所を教えてほしかった


「穂香、ありがとう
益の居場所、教えて?」


あたしの心臓は
太鼓みたいな音をたてて
ばくばく鳴っていた


「落ち着いて聞いてよ…」

穂香は、あたしに
何もかも教えてくれた


益は、いま
あたしの家の近くの病院に
入院しているらしい


病気はかなり重く
近々、大きな手術をすると言う