「…っ」
「あら?追いかけないの?」
…は?
お前のせいだろ?
「…これ以上、俺と実紅に関わったらお前の顔殴るから」
「…っ」
「目の前に現れんなよ」
―…あさきは涙目になっていたが、俺を睨みながら教室から出て行った。
あいつ、こうなること予想して俺を呼んだのか?
…それ以外ありえねえよな。
あいつのことなら。
別に俺のこと好きなわけじゃねえんだと思う。
俺を恨んで、実紅と別れさせようとしただけだな。
つか、実紅どこ行った?
寮に帰ったかな。
だったら、勘違いを解きやすいんだけどな。
「…っお!舜じゃん」
「…あ?」
そこには優ノ介がいた。
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