優ノ介くんは、あははと軽く笑いながらその場に座った。
「…んー、なんかあった?」
「………っえ!?」
「そんなに驚かなくても、なんか表情が暗いからさ」
急に当てられちゃったから、びっくりしたよぉ…。
さすが舜の友達。
舜に似て、女の子みたいに勘が鋭いんだね。
「実紅ちゃん?俺でよかったら、なんか話、聞こうか?」
…優しいな。
朝倉晴菜ちゃんが、好きになったっていう理由が分かるかもしれないな。
なんか、洸太と性格が似てるのかもしれない。
紳士みたいな感じ?
てか、修夜と涼介が性格、瓜二つなんだよねぇー…。
舜の友達って、遊び人か紳士のどちらかなのかな?
「……実紅ちゃん?」
「あ!な、なんか…心配してくれてありがと」
「ううん」
「別に何でもないよ?なんか、誤解させちゃってごめんね」
「そっか、ならいいんだけど。さっき、あさきらしきやつが中庭から出てくるの見えた気がしたからさ」
………え。
.