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最悪なことが起こった。


「おい、マジかよ」

「お前、なんも知らねーの？」

「知らねーよ。あいつのことなんか興味ねえし」


最悪なこととは…元カノが同じ高校にいるってこと。


しかも１年経って、なんで今さら元カノが出てくんだよ。

もう関係ねえじゃん。


しかも…今いる場所は、涼介の部屋だし。



涼介が話あるっていうから何かと思えば、


こんなことかよ。


目の前の涼介は正座なんかしちゃってるし。


かしこまりすぎだろ。



「でも、あいつはまだ興味あるみてーだけど？」


ふーん、だから？


過去は過去。しかも元カノとなんか何にも無かったし。


今さら未練ありますって言われても、こっちは大事なやつがいる。



だから無理だし、あいつとの恋は中学生で終わったんだよ。




「あさき、お前と実紅ちゃんが付き合ってんの知ってる」


「…マジで？」



元カノは【あさき】という。


別れた理由は
束縛が激しいから。



「実紅ちゃんに…言わなくてもいいの？」


「前みたいに、なるってか？」


「…さーね。でも可能性は、あるんじゃね？」






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