舜はかなり驚いた顔をしている。
きっと、あたしが教室で待っていると思ってたからだろう。
ってかいっつも、教室で待ってるもんね。
「じゃあ…俺はお邪魔かな?」
涼介君は下駄箱へと行ってしまい舜とあたしの二人きりになった。
…なんか気まずいな。
さっき廊下で変な風に別れちゃったからかな。
……舜の表情が変わっていないのにムカつくけど。
「………」
「………」
なんか喋ろうよ。
沈黙だけは…。
すると舜が何か思い出したかのように口を開いた。
「お前、勘違いしてね?」
急に勘違いしてね?と聞かれても何のことだか…さっぱり。
「朝倉のこと」
「晴菜ちゃん?!」
「そーだって」
うそ…晴菜ちゃんのこと勘違いしてた?
なに?なに?なんのこと?
もしかして…晴菜ちゃんと舜は実は中学が一緒なだけじゃなくて
元カノとか…!?
それとも…双子!?
でも似てないしな…
「俺の友達の優ノ介のことが好きなんだよ、朝倉」
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