「…じゃ、俺教室戻るから」


「え…ちょ…待てよ!」



また腕を掴まれた。


これで余計なことを

二回もされた。


マジ…最悪。



「腕を離せ」




涼介は嫌だとでも言うかのように腕を掴む力を強くした。



離せって…
言ってんのに。




ムカついたから涼介のスネを思いっきり蹴ってやった。


すると涼介は涙目になって、その場にしゃがみこんだ。




「…いってー」


「一生そこにいろ」


「酷いなー」



お前のうざさのほうが、よっぽと酷いだろ。





…さ、早く寝よ。


寝不足で目が開かねえ。



今日は授業サボるか。


ってかまともに受けらんねえよ。







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