後ろのロッカーに背中をつけて、2人で写真を撮った。
これで最後なんだと思うと寂しくなるけど、今は楽しもうと思った。
奈留がいるし。
みんないるし。
泣くのはやっぱお別れの時まで我慢しとこうと思い楽しんでいた。
「あ! 俺らも混ぜてー」
あたしと奈留が2人で写真を撮っていると、修夜が走って後ろにやって来た。
さすがの修夜も今日は腰パンはせずにしっかりとズボンを履いているから何か変な感じ。
「ちゃんと制服着てるんだね」
「当たり前だろ。卒業式くらい優等生になんなきゃ」
いや、さすがに優等生には見えないけどね。
見た目からなら普通の男子高生にギリギリ見えるくらいだし。
優等生はさすがに…って感じ。
「それより、写真みんなで撮ろうよ。洸太とかも呼んできて」
「りょーかーい」
修夜は前で話してる舜と洸太のとこまで呼びに行った。
「修夜は大学行くんだっけ?」
「うん。あれ?奈留とかと同じ大学じゃなかったっけ?」
「違うよ。あたしは洸太と一緒なだけ。修夜は違う大学だよ」
洸太と修夜仲良いから、てっきり同じ大学なのかと思ってた。
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