「…」
「…」
「…」
な…なんか…思ったよりも、かなり気まずい感じになってる。
あたしは舜の腕を放すタイミングを外してから放すことが出来ずにさっきから掴んだままだし。
修夜は不機嫌なまま地べたに腰を下ろして、どうしてほしいのか知らないけど、こっちを寂しい目で見てくる。
舜は相変わらず何を考えているのか分かんないまま、あたしに掴まれたままの腕を気にせずにその場に腰を下ろした。
………この二人は一体今何を考えてるんだろ。
今日の夕飯何にしようかとか単純なことだったりするのかな。
そんなどうでもいいことを考えてるあたしと何を考えてるか分からない舜に修夜が口を開いた。
「つーかさ、実紅ちんはここで待ってんだろ?で、舜は四年間大学行くんだろ?」
だからって今更何だって言うんだろう。
待ってるって覚悟決めたあたしの気持ちも、悩んだあげく行くことになった舜の行きたい大学のことも
今更どうなるって言うんだろう。
「あたし覚悟出来てるから。不安になるの覚悟出来てるから」
「…え?」
「だから、待ってるって気持ちは変わらないから。どんなに修夜に言われたっ…」
「待ってよ」
……へ?
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