誤魔化すだけの自分の気持ちを、何で今、こんなに舜に話したくなるんだろう。
今すぐに言いたい。
不安なんだよって
心配なんだよって
離れたくないよって
そばにいてほしいって
これからどうなるのって
ずっと好きでいてくれる?って
言いたい。舜に言いたい。
一言だけでもいいから。
舜に本当の気持ちを言いたい。
はちきれそうになってる、胸の奥がギュッてなって、ものすごく痛く感じる。
だから、気付いてほしい。
あたしの気持ちに少しでもいいから気付いてほしい。
さっきから無言の修夜は、口を開こうとはせず、自分から視線を逸らした舜をただジッと見つめるだけだった。
修夜にはバレているあたしの不安な気持ち。
修夜に話したら、少しは楽になるのかなとさえ思ってしまう。
舜は気付いているから、不安になってんのなんて聞いてきたの?
それとも、修夜とあたしのさっきの話を聞いて思っただけなの?
舜の気持ちさえ、分からなくなってきてる。
「また黙ってる」
舜は優しい目であたしを見る。
さっきの不機嫌さは無くなっていて、いつもの悪魔な舜でもなくてあの優しい舜だった。
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