そんな修夜を横目で見ながら、あたしも自転車に跨りった。
「早く行こうよ。遅いとお姉さん怒るんじゃないの?」
「あっ、やべっ」
慌てだした修夜は、飲み干した缶をカゴに放り込んで
勢い良く自転車をこぎ始めた。
あたしも修夜の後を付いていき、二人でマッハの速度で自転車をこいで修夜んちに向かった。
「もう…疲れた」
やっと修夜んちに付いた時には、二人で息がハアハアと上がっていて疲れ切っていた。
これから看病しなきゃいけないっていうのに………
「実紅?」
「…な、なに?」
「家ん中入るけど、大丈夫?」
「なんで?」
「いや、何かボーっとしてんからさ」
うそ。あたしボーっとしてた?
いけない、いけない。
しっかり気い入れて、今日は1日頑張んなきゃいけないのに。
「平気平気!さっ、入ろ入ろ!」
「…お、おお」
内心緊張しながらも、修夜の家の中に入っていった。
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