胸の奥がドクンと鳴った。

無性にキスしたくなった。

舜に触れたいと思った。



そして舜は一点を見つめ呟いた。



「…まじかよ」




あたしの手は別人の手のように舜の制服のボタンに触れて


一つ一つゆっくりボタンを外していく別人のような手。



あたしは無意識に舜の制服を脱がしていってる。



自分のカラダじゃなくなったようで、変な感覚に襲われた。



止まるあたしの手。

それは舜のワイシャツを全開まで脱がし終わった時だった。



「何だよ、脱がして終わりかよ」



脱がされたところで止められてしまったからか不服そうに呟く舜。



「襲うんじゃないの？俺のこと」



膝に乗ってるあたしを上目遣いで見つめる舜に少しドキッとした。



あたしの首に舜の腕がスッと回って
お互いの顔の距離がぐんと近付いた。



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