恐る恐る見上げる舜の顔。



それはそれは悪魔のようで

これからの行動言動すべてが予想出来ちゃうくらいだった。




「じゃあ、バラしてもいいの?」


「…へ?」


「最近隠すのめんどくさくなってきたし、丁度いい機会だしな」




ちょっと待ってよ。
あたし聞いてないよ!
バラすなんて聞いてないー!



バラすってことは



奈留が言ってたみたいになっちゃうってことだよね?



今以上にモテて。
今以上に人気になって。



ついには美人な子に告白されちゃって


あたしなんかいらないなんて言われたら…




「どうするの?!」

「は?」

「あたし捨てられちゃうの?!」

「なんで」

「用済みになっちゃうの?!」

「つか誰にだよ」

「絶対そんなのイヤーっ!」

「…聞いてねぇし」




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