でも何故か
胸がドキンドキンと鳴る。
「…」
「…」
結局それからお互い無言のまま
特別寮の入り口に来てしまった。
…舜は何が言いたいの?
あたしの頭の中はその考えしかなかった。
ドンッ
「…きゃっ」
なのに急に壁に押し付けられて思考回路が回らなくなった。
きゅ、急になに?!
もうあたしには、驚きと恥ずかしさしかなかった。
「なっ、なにっ?」
「独占欲強いの知ってるのに、なにあれ。わざとなわけ?」
「…あ、あれ…?」
“あれ”にまったく覚えのないあたしに
舜は眉間にシワを寄せた。
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