「ラブラブかあ…、青春だな」




先生はうんうんと頷きながら
教卓に静かに戻っていった。



………。



結局は、勘違いされたままってことですか。

あたしたちがラブラブしてたってことになっちゃってるんですか。

ラブラブカップルってことにもなっちゃってるんですか。




「…最悪…」




この言葉の他の何でもない。



そんな、かなり落ち込んだあたしを無視して朝のホームルームは始まった。




「いやー、災難だったな」


「誰の彼女のせいだと思ってんのよ!」


「俺の彼女か」




ホームルームは聞かずに終わり
今は奈留ではなく奈留の彼氏の洸太をお説教中。



奈留はあたしが怒ってるのを悟ったのか、どこかに消えた。



運悪く教室に残ってた洸太を見つけたから



奈留の代わりにお説教中。




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