どくんどくんと
胸が静かに鳴る。


教室の端からは、舜の視線が感じられる。


周りの皆からの視線には耐えられなくて



つい大声を出してしまった。





「あたし彼氏いるの!だから、小林くんたちとは遊べない!」





クラスは一気に
シーンと静まった。



………は、は、

恥ずかしすぎる。



別に大声出すつもりじゃなかったのに



ただ普通に言おうと思ったのに



ただ…それだけなのに…。



「ま、そういうことだから。他の女と遊んで?」


「…っ」


「雨宮舜っ!」



後ろから現れた舜は
あたしの肩をがっちりと掴み自分の方に引き寄せた。



……この男は…後ろから現れるのが趣味なの?



って、てか、苦しい―…




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