「ねえねえ３年になったら修学旅行あるじゃん？一緒にまわろ？」
ある日の夕方。
奈留から修学旅行をまわるのを誘われ、すぐにＯＫを出した。
修学旅行かぁ…。
もう、そんな時なんだね。
そりゃあそうだよね。
高校３年生になって、最上級生になったんだもん。
進路とかも決めなきゃいけない学年だし
それとか２年の内にやっとけばよかった。
「あれだよ、あれっ！」
奈留と教室で話してたら
あたしたちの教室に向かって１人の男子が叫んでいた。
誰かを探しに来たのかな
見つけたみたいだね。
「あれだよ！高畑って！」
………へ？
高畑って、…あたし？
このクラスに高畑は２人いないし高畑はあたししかいない。
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