「心配してくれてんの?」
からかったつもりで言ったのに、実紅はいつものように…
ほらほら、なってきた。
実紅の顔はヤバいほどに真っ赤。
「冗談、冗談」
先に歩き出した空と洸太たちの後ろを俺は歩き出した。
その後を実紅は小走りで付いてきた。
「なあ、まずどこから乗る?」
忘れてた。
遊園地に来たこと。
乗り物に乗ること。
別に乗りたくないものがあるってわけでもないけど
でもこのメンバーだと確実に乗んなきゃならないものがある。
それは……
「「「あたし、メリーゴーランド乗りたい!」」」
………。
ほら、出た。
この女子メンバーだったら
絶対にメリーゴーランドを最初でも最後でも乗りたいって言うと思ってた。
洸太も空も苦笑いをしてる。
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