って、ていうかっ
もうすぐ学校祭始まるよ!
挟まれてる場合じゃない!
舜の胸を押しやって、裏にある台所に小走りした。
舜が『ちっ』と軽く舌打ちをしてる音が聞こえた。
「実紅ちゃん!コレ着て!」
裏には女子が集まってて
それぞれ役割で違う洋服を制服の上に着たりしていた。
そこで突然奈留に差し出されたキラキラのエプロン。
…これ…着るの?
あたしが? このあたしが?
このキラキラを?
「無理無理無理っ」
「なに言ってんの?!絶対に着なきゃ駄目だからね!」
「な、なんでっ…」
「だーーーいじな、お仕事しなきゃいけないからだよ」
意味深そうな表情を浮かべて
あたしの肩をがっしり掴んだ。
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