さっきまで明るかった奈留は少し重苦しい顔をしてこっちを見ていた。
「洸太って、サイダーが駄目なんだけどさぁ……」
「サイダー?」
奈留は頷いた。
「だから、どうすればいいかなぁって……」
あたしは、つい“プッ”と吹き出し笑いをしてしまった。
周りの人達が吹き出し笑いをしたあたしを冷たい目で見てるのが分かってしまった。
「もうっ! 何で笑うの?!」
「…だっ…だって…」
「何よぉっ!」
「大好きなんだなー…って…」
「へ?」
「洸太」
“洸太”と名前を出した瞬間、あたしが赤くなる以上に奈留は顔を赤くしていた。
……可愛い…っ
可愛いすぎるんですけど!
だって
きっと洸太とずっと一緒にいるから、洸太の好き嫌いとか知ってるんでしょ?
あたしたちが知らない所でラブラブやってんじゃないですか!
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