そんな情報あたしには何も回ってこないから新鮮すぎて、何の話をしてるのかすら忘れてた。



ホストって、あのホスト？

東京の新宿とかによくあるホストクラブで働くイケメンな男の人とかの事だよね。



みんな知ってるものなの？




「ふーん、でも学校祭だし、下の名前だけとかでよくね？」


「それもそうだな。あ、あと、一人一人写真も撮んなきゃじゃん」


「一人一人写真？」



またホストクラブについての豆知識らしきものを話し出す修夜。



「ホストクラブっつーのは指名されなきゃ儲かんねぇんから、入り口に写真貼っとくんだよ」




残りのあたしと奈留と洸太と舜は皆揃って『何で』という疑問系の顔をした。



すると修夜はわざわざ仁王立ちをして、自慢気に話し出した。




「そんで入り口の写真を見て自分の好みのホストを指名すんわけ」


「ほー、お前詳しいな」


「まあな。なんたって、オヤジが“元”だったからな」




修夜がスラッと言ってみせた言葉によって皆の体が硬直した。






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