だーれが目にゴミが入ったから見てくれって言ったのよ！


だーれが目にゴミが入ったのを見てたのよ！


誰よ！誰なのよ！


…あたし？


あたしの目にゴミが入ったっていうの？


一言もそんなこと言ってないし、舜だって見てないし！



「そんなの嘘に…ふぐっ」


「嘘？」



無理矢理舜に手で口を塞がれ『これ以上言ったらどうなんか分かってんよな？』って目で見られた。



あたしは最近何だか、舜の言いたいことが目つきだけで分かるようになってきた。



もしかしたら、ついに舜のテレパシーが通じるようになったのかもしれない。




「目にゴミ入ったの？大丈夫？」



舜とテレパシーが通じるようになって(思い込み)浮かれていたら



いつの間にか山崎さんは、あたしの目の前まで来ていた。



しかし山崎さんの問いに、あたしより先に舜が答えてしまった。



「ゴミは取れました。つか、もう部活始まるんじゃないですか？」




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