「今は舜の話だろ?! 俺の女遊びについてじゃねぇし」
「そうだっけ」
別に山崎さんのこと、どうしてほしいとか思ってねぇし。
「つか忘れろ、さっきの」
起き上がった体を再び寝かせた。
最近寝不足っぽい。
「忘れろって、何でだよ」
不機嫌そうに呟く涼介。
キツく睨むと涼介は黙った。
つか今って何時限目?
そもそも授業中だっけ?
それすら分かんねぇ。
「…何時限目?」
「いま?」
俺が頷くと、涼介は『休み時間だから』とプッと馬鹿にしたように笑いやがった。
分かんねぇから聞いただけなのに……いっぺん殺してやろうか。
「しかも、今日は緊急で4時限だけだから、あとはホームルームで終わり」
自慢気に話す涼介にムカついて、横腹を軽く蹴った。
『いってー』と横腹を抱えながら苦笑いをしていた。
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