「2人にも弱味とか、あったんだねー…」



あたしがニヤリと笑うと、舜は深いため息をついた。




「んだよ弱味ぐらい。別に実紅に知られたわけじゃねぇんだから」



〜♪〜♪〜♪



誰かの携帯の着信音。



すると、空が慌ててカバンの中を探り携帯を取り出した。




その着信音は、今流行りの切ない恋のバラード風の曲だった。



空だったら、アニメとかロック系の曲なのかと思った。




「…もしもし。 亜実奈?」



……え…亜実奈…?



なんで亜実奈の携帯番号を空が知ってるの?



「あ、今? 今は実紅と舜と一緒に居んけど。え?なに?は…来る?ちょ…おまっ…」



亜実奈に一方的に切られ、空は舌打ちをした。



…っていうか…



「ねぇ、空と亜実奈も、どんな関係なの?」





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