「いや、あそこまで爽やかで格好いいのは山崎さんぐらいしかいねぇと思うんだけどなー…」
「つか、そんな話だけで、俺を呼び止めたわけ?」
さっきバイトで客を呼び込んでたら修夜に呼び止められた。
ただ単に確認するだけかよ。
「だって一度気になんと、確認したくなんねぇ?」
「なんねぇ」
「マジっすか」
そう呟き実紅が担当してるかき氷のほうへと修夜は歩き出した。
んっとに訳わかんね。
何がしてぇんだよ、あいつは。
「しゅーん、お前サボってんじゃねぇぞー!」
焼きそばを作ってる山崎さんに、半キレ気味の声で注意された。
たしかに誰が見ても爽やかで格好いい大人
って感じの山崎さんだけど
実紅が見てもそう思うのか?
格好いいって、思うのか?
その後のバイトは気力なしだけど何とかいつも通りやり遂げた。
「…舜?」
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