裏にあるロッカーに外した腰エプロンを畳んで置いといて
近くにあった自分のプールバッグを取り、外へと走り出した。
「…海だぁっ」
「そんなに嬉しいの?」
後ろから付いてきていた舜も水着姿になっていた。
なんか改めて水着姿見ると、お腹の筋肉のほうに目がいっちゃう。
「…なんだよ」
わっ…つい目がいっちゃって。
すぐに舜から目を逸らした。
それより早く海入ろ。
体全体に日焼け止めを塗って、浮き輪を膨らませていた。
すると、横から浮き輪を取られてしまった。
「…ちょっ」
浮き輪を取ったのは舜だった。
せっかく人が浮き輪を膨らませていたのに…。
「遅すぎ。あのペースじゃ日が暮れる」
それだけ言い、ものすごい速さで浮き輪を膨らませていった。
さすが男子だな。
肺活量が違うのかな。
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