「デートですか?」
「まぁな、お前は? あ、雨宮いんじゃん」
「へ?」
なんで舜の名前が出てきたのか、さっぱり分からなかった。
「だって、雨宮とお前付き合ってんだろ?」
「…なんで知ってるんですか」
「見てりゃ分かる。あとは、俺の経験の勘かな?」
誰にも聞こえないように、あたしと先生は小さく早口で話した。
それを見てた女の人美咲さんは、あたしを睨んでるようだった。
素早く注文をとって、かき氷を作った。
「はい、どうぞ。 あの、1つ言ってもいいですか?」
「…ん?」
「先生の海パン、後ろ前反対だと思います」
それだけ言って、次のお客さんの注文を取り始めた。
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「実紅ちゃんと舜!もう終わっていいよ!1時過ぎたし」
うそ…いつの間にか1時過ぎになっていた。
……ってことは、お楽しみのアレが待っている!?
「それじゃ、お先に失礼します」
「俺も失礼します」
二人でアルバイトを後にした。
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