◇◆◇◆実紅◇◆◇◆
そしていつものように、皆が仕事場についた。
10時過ぎになったとき、一気に人が中に入ってきて色々と買っていった。
その人混みの中に見覚えのある人物がいた。
茶色の髪に、スラッと高い背。
スーツを着てると、まるでホストのようなあの人だった。
「恵藤先生…!」
「…お、高畑!」
担任の恵藤先生だった。
でも隣には、見たことの無い女の人がピッタリとくっついていた。
もしかして………
気になり、恵藤先生にしか聞こえない小さな声で聞いてみた。
「隣の人って、彼女ですか?」
すると先生の顔が赤くなった。
当たりだ。
へー、彼女なんだ。
たしか美咲さんだったような気がする。
その女の人は名前にピッタリな美しさだった。
長い黒髪に、小顔。
スタイルは良く和風美人。
先生って、こんな人がタイプだったんだと意外に思った。
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