大急ぎで下に綺麗に畳んであった制服を着て、自分の部屋へとダッシュした。
あー、部屋が隣でよかった。
ってか早く支度しなきゃ!
確か今日テスト初日だったはず。
支度もし終わり、学校へもダッシュした。
教室に入ると、奈留と洸太がテスト勉強をしていた。
「っあ!実紅ちゃん」
「お、実紅じゃん。昨日は上手くいった?」
昨日は上手くいっただと?
テストがヤバいから勉強しなきゃならない時に、あたしは狼男に襲われてたんだよ。
こんなテスト前日って前代未聞だよ。
「あれ? もしかして、上手くいかなかったの?」
「上手くいったも何も、テスト勉強出来なかったよ!」
「っつーことは、ヤったんだ?なら、よかったじゃん」
「よくないから!」
これじゃあ、夏休み補修決定だ。
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そしてテスト期間の3日は、あっという間に過ぎて――…
「うちのクラスに補習は誰一人いなかった。これこそ、俺が担任だったおかげだな」
という結果に。
補習というのは逃れたが、あちらは逃れることは出来なかった。
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