「だ、誰のせいだよっ!」
「知らねぇよ」
「舜だよっ!」
またガバッと布団を頭まで被って隠れてしまった。
ったく、無駄なことを何回すれば気が済むんだよ、こいつは。
再び布団を実紅から捲り上げてやると、今度は布団すべてを捲り上げてしまった。
…っあ…。
やべ…。
「…」
「…」
実紅の体が、丸見えになってしまった。
しかも、もちろん昨日のままだから何も着てないし下着も着てないから、素っ裸なわけで……。
「…え…」
ヤバい、叫ばれる。
てか、朝から好きな女の裸見ちゃうなんて…ラッキーなのか、アンラッキーなのか、分かんねぇよ。
襲いたいのに、襲えねぇ感じとか我慢出来ねぇっての。
あーあ…、今日が学校なんか無くて休みだったら、今ここで襲えんだけどな。
「…っきゃーっ!」
「あー、うっせ」
「な、な、なにすんのよ!」
「は?…俺のせいかよ?」
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