たしかに、あたしのがバカなんだけど…



って、お仕置きは結局本当にあるんだ…。



不安ばかりが積もっていく。

お仕置きとか、舜が考えたんだったら怖そうなんだもん。




「勘違いすんなよ」


「え…?」



お互いの顔の間の長さは、ついに数センチまでになっていた。



やばい、息づかいが、はっきり分かっちゃう。



ほんっとに、やばい。




「…俺のお仕置きは、実紅からキスしてくれればいいよ?」



どんなお仕置きをされるかと思い覚悟して目を瞑って次の言葉を待っていたのに、



…え、それでいいの?

だって、あたしからキスするなんて奈留からの罰と一緒じゃん。



2つとも、いっぺんに済ませられるってこと?




そんな嬉しがるあたしを見て、舜が意味ありげにニヤッと笑ったのに気付くことはなかった。



「ほんとに、それでいいの?」


「いいよ」



あたしを覗きながら、ニコッと笑う舜に胸がキュンとした。





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