大事な話じゃないなら、さっさと帰させてくれないかな?



しかも最近、寝不足でフラフラしてんだよね。



眠いし、体重いし、フラフラするし、早く部屋に帰りたい。



「…ん、なに?」


「なに?じゃねえよ。おまえに話があるっつってんだろ?」


「んー、じゃあ早く話して」



舜の腕を振り払い、一番近くにあった椅子に座った。



そのとき、舜の怒りメーターが上がったのなんて知らずにいた。



「おまえ、なんか変じゃね?性格一気に変わってね?」


「…ん」


「は?…てか聞いてんの?」


「…ん」



あたしは、そのとき半分くらい夢の中にいた。



「…実紅?」



舜の声しか、聞こえない。





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