目つきは、変わってしまったっぽい雰囲気。
その目つきはウサギという獲物を追う狼そのものだ。
「…っは、早まんないで」
ジリジリと近づいてくる狼に変身した舜。
……こうなると、逃げれるものも逃げれなくなるんだよね。
「彼女なのに、信じてくれねーなんてな…」
「だ、だからっ…信じてないわけじゃなくて…っ…」
「じゃあ、どういうわけなの?」
「そ、それは…」
困ったなぁ。
こんなときって、どういう風に言えばいいのかな…。
上手く説明しづらいしなぁ。
ただ、一番信じてるよって言えばいいのかな―…?
「…思考停止した?」
するわけないでしょーが。
舜の前で思考停止なんかしたら、なにされるか分かんないし。
あたしだって、そこまで馬鹿じゃないしね。
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