ま・・待ってよ!
森永さんの彼氏の早瀬君とちゃんと話もしてないんだよ!?
勘違いも程々にしてよ!!

「あたしは森永さんの彼氏と話したこともないです!!」

そう言うと、森永さんはポケットに手をいれ携帯を取り出した。

「話したこともない?ふざけんじゃないわよ!話してるじゃない!!」

そういって携帯を見せられた。
そこには、あたしと早瀬君が向かい合って話してる写真だった。

これ、さっきのじゃん。

「話してるじゃない?あんたの負けよ!」

もう・・・面倒くさいなぁ・・・。

「長澤なんか死ねばいいのよ!!!」

そういって森永さんがあたしを殴ろうと手を振り上げた。



その時―――


「なにやってんの?」

男の声がした。
振り向いて見ると・・・。



「柏木・・・先輩・・・・?」

柏木柊先輩だった。

森永さんはびっくりして固まってる。

「あんたら長澤さんになにやってんの?」

森永さんは振り上げた手を下ろして
机に座った。


「い・・・いや、ちょっと・・・話合ってただけですよ・・・?」

森永さんが答えた。

思いっきり嘘じゃんかぁ。
話合ってなんかないしー。


「嘘つくな。俺、ずっと見てたから」

森永さん・・・顔が怖くなってるよ・・・?
とっとと罪を認めなさい!!


「う・・・若葉知りませんっ!!」

―――ダッ


おいー!!
逃げるなやぁ。


「君たちはなんなのかな?」


残ってる男女5人に目を付けましたね。