髪を優しく撫でられ、

慌ててついていく私。


『莉麻が、不利だろぉなぁ・・・

絶対に』


後ろで瑠禾がそう言っていた事に

私は気付かなかった。


『雄飛。莉麻の熱はかってくれる?』


凛クンは、キッチンへ入ってって

雄飛にぃーちゃんに頼んだ。


『んー。体温計・・・体温計』


ゴソゴソゴソゴソ漁る雄飛にぃーちゃん。

明らかに散らかっていくリビング。


『雄飛~片付けろよ。

だしっぱだと凛に絞められんぞ??』