「夜船くん、そろそろ離して。」



あれから約5分、ずっとこの体勢だ。


「このまま襲ってもえんやけどなぁ。」



夜船くんが笑顔で言った。

「私の体じゃ満足できないと思うよ」


「確かに!お前貧乳やさかいになぁ!」


よかった。いつもの夜船くんだ。


「なぁ、襲わんから俺のこと名前で呼んでや」


「茜」


呼ぶと茜の顔が真っ赤になった。


茜は自分の場所を必死で探してたんだ。


私と佐山と茜で一つ。


一人欠けたら無くなってしまう。


だからみんなで笑ってバスケできるように、仲良く三人で練習しなきゃダメなんだ。