「冷蔵庫見ていい?」


これは何も入ってないパターンだろうが、一応訊いた。

「あー!その前にちょっとこっち来てみぃ!」


そう言われて夜船くんのいる何もない部屋に向かうと、夜船くんの態度が急変した。


「ほんま、救い用のないアホや。早苗も、佐山も」

そう言って夜船くんに抱きしめられた。


「男の家上がるってお前、どうかしてんのとちゃう?」


笑いながら。


夜船くんは私を床に押し倒した。