「オッケー佐山。この姿勢忘れないでね。じゃあ今日はストレッチして上がろう。」


「ういー」



私は佐山の足を回す。


「佐山ってなんで男バス入んないの?初心者とかもいるだろーに」


私がずっと思ってた疑問だった。


「いやーバスケ部はバスケ上手くて当たり前じゃん?でもほら、俺はバスケ部じゃねーけどバスケが上手いよって感じのアピールを女子達にしたいわけよ。」




私は佐山の足をおもいっきり引っ張った。


「痛い痛い痛い!何?妬いてんの?」



「…そんなんじゃない。」


すると佐山が私の頭に手を置いた。


「んな顔すんな。練習終わったら楽しみにしてていいから」


「意味わかんない!」


佐山は歯をだしてニヒヒと笑った。