散歩を終えて家に着くと、二階からどすんと鈍い音がした。


隼人?


二階の隼人の部屋に行くと床に落ちている隼人。


「大丈夫?」


「やべぇ!腰打った。バスケできねぇ!」


私と隼人は違う高校に通っている。


隼人は、あの春江高校。

春江高校は私立だから、少し冬休みが長いらしく、私達より3日くらい早くに冬休みが始まっている。


だから沙羅達は遠征に来ているんだ。



「え?3年ってもう終わったんじゃないの?」


「馬鹿!俺がいるんだぜ?勝ち上がってるに決まってんだろ!」


隼人はバスケが凄くうまい。だから言い返す言葉が見つからなかった。


黙って下に降りようとしたら、お前はしんどそうな兄貴をほったらかしにするのか!と言われたけど、無視した。