授業が始まり、簡単な合唱をした後、
もう一度それぞれの席へ戻る。


どこかから小さく、


「かったるいな~」


なんて声も飛ぶが、
先生には聞こえていないようだ。


「今日は音楽鑑賞です」


「「えーっ」」


音楽鑑賞の単語が出ると同時に、教室内にブーイングが響き渡る。

「先週もだったジャン」


頬をふくらませながら、白鳥くんが不満を口にする。