私がフォローをする前に、杉本は麻衣に、
「そっちの子は? 髪の長い方の」
さっきと変わりない笑顔で尋ねていた。
こいつ、いっつも同じ顔して笑ってる。
営業用スマイル…みたいな?
軽蔑した目で杉本を見ていたが、麻衣は反対に目を輝かせて、
「榊原(さかきばら)麻衣です! 1年5組の…」
1年…5組の。
よろしくね、じゃあね、なんて言ってるあたりで、
チャイムが鳴りだした。
私も麻衣も音楽室目がけて廊下を思い切り走ったが、微妙に遅刻してしまった。
そういえば、杉本って何組だったっけ。
それが、私が杉本に抱いた、最初の興味。
「そっちの子は? 髪の長い方の」
さっきと変わりない笑顔で尋ねていた。
こいつ、いっつも同じ顔して笑ってる。
営業用スマイル…みたいな?
軽蔑した目で杉本を見ていたが、麻衣は反対に目を輝かせて、
「榊原(さかきばら)麻衣です! 1年5組の…」
1年…5組の。
よろしくね、じゃあね、なんて言ってるあたりで、
チャイムが鳴りだした。
私も麻衣も音楽室目がけて廊下を思い切り走ったが、微妙に遅刻してしまった。
そういえば、杉本って何組だったっけ。
それが、私が杉本に抱いた、最初の興味。