小学校の頃のアルバムを友達と見せあった。
お互いに知らない自分達の姿が何故か恥ずかしかった。
私の知らない彼女がそこにいて色々な話を聞いた。
私も彼女に色々な話をした。
「この人が私の初恋の人なんだよね」
彼女は恥ずかしそうに写真に写る男の子を指指した。
「この人が?」
「そークラスで1番モテてたからアイドルみたいな感じだったから告白すらしなかったけどね。」
彼女は懐かしむ様に話、私に笑いかけた。
「あんたは?初恋の相手は写ってないの?」
「私?私は・・・」
あの時の感情をそう呼ぶのならきっと彼が私の初恋。
「いないよ、此処には。」
どのページをめくっても彼はいない。
「じゃあ中学の時?」
彼女の問いに笑えて来た。
可笑しくもないのに、切ないのに。
「初恋は小1の時。両思いだったらしいよ。」
私は言葉を続けていく。
「でもね、すぐ転校しちゃった。」
よく有る話。
初恋の相手が転校して離れ離れ。
「だから、写真は一枚もないんだ。」
聞いてるだけだった彼女が不意に言葉を発した。
「両思いだったなら連絡先とか聞かなかったの?」
「子供過ぎたんだよ。」
私はアルバムを閉じた。
彼がいない小学校のアルバムを・・・
お互いに知らない自分達の姿が何故か恥ずかしかった。
私の知らない彼女がそこにいて色々な話を聞いた。
私も彼女に色々な話をした。
「この人が私の初恋の人なんだよね」
彼女は恥ずかしそうに写真に写る男の子を指指した。
「この人が?」
「そークラスで1番モテてたからアイドルみたいな感じだったから告白すらしなかったけどね。」
彼女は懐かしむ様に話、私に笑いかけた。
「あんたは?初恋の相手は写ってないの?」
「私?私は・・・」
あの時の感情をそう呼ぶのならきっと彼が私の初恋。
「いないよ、此処には。」
どのページをめくっても彼はいない。
「じゃあ中学の時?」
彼女の問いに笑えて来た。
可笑しくもないのに、切ないのに。
「初恋は小1の時。両思いだったらしいよ。」
私は言葉を続けていく。
「でもね、すぐ転校しちゃった。」
よく有る話。
初恋の相手が転校して離れ離れ。
「だから、写真は一枚もないんだ。」
聞いてるだけだった彼女が不意に言葉を発した。
「両思いだったなら連絡先とか聞かなかったの?」
「子供過ぎたんだよ。」
私はアルバムを閉じた。
彼がいない小学校のアルバムを・・・