「ホンマは探偵団を辞めようと思ってこの間ポッコラ監督の所に行ってん。」

「きゃぽー…」

「けどやっぱり続けようって思い直して…それなのにまだスッキリしなくてウジウジ考えて…私は探偵団の皆の足手まといやないかって…何の役にもたってないし…とか。私はどうしても仕事や子供達中心やし、迷惑かけてるんちゃうかなって。
探偵団の皆の取り組む姿勢をみてると自分は頑張れてないって。だけど私にとって探偵団はとても大切で探偵団の皆はなくてはならない存在になってて。やめたくないのが本音。だから背伸びせず私に出来ることをやろうってそう思ったんやけど。その私に出来ることって何やろう?って。」

「きゃぽー。皆一緒だと思うよ。悩んでない人はいないよ。私だって同じように悩むことあるし、あの頭のきれるニャンニャンもこの間落ち込んでたよ。」

「え!?ニャンニャンも?」

「そうだよ。それに皆探偵団より自分の生活が一番なのも仕方ないことだし、生活を一番に思うこと優先することは当たり前のこと。その中でもきっと出来ることはある。」

「…そうかな。私にもあるかな。」

「あるよ。きゃぽーにしか出来ないこと。きゃぽーは気づいてないかもしれないけど皆きゃぽーのことお母さんみたいに思ってるよ。きゃぽーには何でも話せるって言ってるし。話を聴いてもらえるだけでホッとするって。私だってそうだよ。ニャンニャンも同じこと言ってたし。多分ポッコラ監督もだよ。」

「ジウチン…。」

「きゃぽーが皆のことをなくてはならない存在だって思ってるように、私も皆もきゃぽーが必要だと思ってるから。」


ジウチンの言葉に涙が出てきた