学校までの道のりを、トボトボとひとりで歩くあたし。
前の学校なら、友だちみんなでおしゃべりしながら楽しく登校してたのになぁ……。
ハッ!!
だめだめ、だめよアミ!
これからしばらくここに通うんだから、慣れなくちゃ……。
……それにしても、なんでこんなに遠く感じるわけー!?
この前マナエと行ってみた時は、そうでもなかったのに。
ますますあたしの不機嫌オーラが色を濃くしていく。
と、その時。
タタッ。
あたしに、走り寄ってくる足音がした。
だれ?と思って顔を上げると……
「よっ!お前、転校生か?見ない顔だけど……」
二カッと笑って元気よくあたしにしゃべりかけてきた男の子。
……そ、その笑顔……今のあたしには、まぶしいです……。
背はあたしと同じぐらいで、男子にしては大きい方じゃないみたい。