上界の執行部が、
 サイハークに話し掛ける…

「優勝者サイハークよ、
 執行部より通達する…
 明朝9時、守衛所前に来られよ…
 上界への入界を許可する」

【わかった…】

サイハークがそう答えると、
 執行部の男は、上界へ戻って行った…

<よくやったダギャ…サイハーク>

感慨深げのコンダイ…

【…まだ修業が、足りなかった様だ…】

<そんな事ないダギャ…
 疲れてるだろうから、
 明日迄、ゆっくり休むダギャ>

【疲れてはないが…そうする…】

マスターや弟子達の拍手の中、
 戻って行くサイハーク…

トーナメントが終了し、その日の夜…
 訓練場ではガモン達が、
 特訓をしている……


『はっ!はっ!はっ!…』

「んぐっ!んほっ!んぎゃ!…」

ガモンとブコンは、
 跳脚の特訓をしている…

{は-ぃ 休憩だょッ♪}

二人に、回復魔法を唱えるジース…

「明日で、兄貴とお別れダギャ…
 淋しいダギャ…」

落ち込むブコン…