<脱出方法は、簡単じゃが…
 トーナメントで優勝するとなると…
 今のおみゃじゃ100%…
 不可能ダギャ!!>

『何でだよっ!?
 やってみなきゃ、わかんねーだろっ!!』

ガモンは、
 顔を紅潮させ、囚人長を睨みつける…

<やれやれ…
 それでは仮に、おみゃが、
 トーナメントに出場したとするダギャ、
 しかし…
 おみゃは、体力も、力も、速さも、
 出場する全ての囚人に、
 劣ってる状態で闘う…
 勝てると思うダギャ??>

囚人長は、
 全てを見透かした様な目で、
 ガモンを見つめる…

『………』

ガモンは、
 囚人長の言葉を聞き、
 目の前が真っ暗になった…

<そう落ち込む事は無いダギャ♪
 トーナメントは、年に1度の開催…
 次回迄には、時間があるダギャ♪>

『でも…
 どうやったら、強くなれるんだ…』

<情けないダギャ…
 1つヒントを、教えるダギャ♪
 この地下牢獄には、
 マスターと呼ばれる闘い方を、
 授けてくれる者がおる…
 先ずは、マスターを捜してみては…
 どうダギャ?>